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概要
基盤面条件を考慮した耐震検討
応力度照査
■概要
(社)日本下水道協会『下水道施設耐震計算例』(2001)においては、現場打ちマンホール(円形)(矩形)についての耐震計算要領も示され、現在これに基づいた耐震検討が行われています。 したがって、特殊人孔を考えるにあたっては、従来より行われてきた常時の計算と、この耐震検討結果との整合が不可欠との観点より、本ソフトでは、これらを一連で行います。すなわち、常時算定結果が耐震検討でOUTと判定された場合、入力条件へ戻りその見直しを行えば、常時計算より再度入替えができる様配慮しています。 これにより、設計計算時の作業の効率化と、様々な比較検討が可能となりました。
※本ソフトの常時と耐震の分割販売は出来ません。 本ソフトは多くのコンサルタント他、第1線で活躍されている技術者の方々の要望にお答えし、全て一連に自動計算出来ることを目的に作成したものです。 したがいまして、これを分割することは設計内容のパフォーマンスを高め且つ効率的な業務を可能とする本ソフト本来の利便性、信頼性を著しく損なわれるとの判断より、プログラム内でも『耐震編』を特殊人孔設計における検討の一項目として扱っております事から、ご了承の程お願い申し上げます。 |
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■基盤面条件を考慮した耐震検討
『下水道施設耐震計算例』では表層内に人孔構造物が在り、人孔底版以深にある、基盤面からの応答変位(相対変位)に対する計算のみを取扱っています。
しかしながら、現実には人孔深が、みかけ上の基盤面以深にも入る事も多々有るにも関わらず管路部耐震検討条件との整合より、安易に相対変位条件の変更も出来ず、苦慮するケースもあります。
そこで本ソフトでは基盤面位置を人孔深以深の場合(タイプ1)と人孔深途中にある場合(タイプ2)より選択出来る様配慮しています。 |
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タイプ1
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タイプ2
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■応力度照査
特殊人孔の地震時応力照査はレベル1で許容応力度法で又レベル2の場合には終局限界状態設計法にて行なわれます。本ソフトでは常時計算結果をそのまま自動でレベル1、レベル2照査に移行し、算定を行ないます。
このうち、終局限界状態照査では、部材毎に『2002年制定コンクリート標準示方書【構造性能照査編】』(土木学会)に準じて判定。曲げ耐力Mvと軸方向耐力N′uの関係をMv〜N′u曲線(断面性能曲線)にて出力させられる上、側壁等、同一断面部材において縦断方向に多数の節点が生じる場合でも、同一の性能曲線内に各節点設計断面力Md、Ndが表示される様配慮しているため、解かり易く結果を示せます。 |
| 終局限界状態設計法による断面性能曲線出力例
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